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第五回*珈琲 深遠なる味わい 〜カフェジリオ 藤井さんをお招きして〜

 例年にくらべ驚くほど降雪量の少ない冬となった2007年。日差しに春がまじり始めた3月中旬、五回目の[サロン・アルモニゼ]が開催されました。
今回は21日の開店を控えてお忙しい最中の「カフェ・ジリオ」オーナー、藤井様ご夫妻をゲストにお迎えして一足早くお店の味を楽しませていただきました。
前回、曽我部氏をお招きした際には前職の経験を活かし学生の方々にプレゼンテーションに関してレクチャーいただいたご主人が、コーヒー店のマスターとして初めてのエプロン姿をちょっと照れながら披露。
珈琲の味わいについて歴史や世界観などを交えてお話しくださいました。


ドリッパーの底にある穴の形状からスタートした珈琲談話は実演をともないながら焙煎へのこだわり、お湯の注ぎ方と続き、やがてはベイシティローラーズに端を発した音楽との出会いとバンド活動時代の話。代理店勤務時代の奥様との出会いや学校選びに関しての考察と縦横無尽に展開します。
その間、奥様との共同作業で煎れられ続けた珈琲は皆様のカップへと注がれ、和やかな談笑とともに消えてゆきました。
やがてご用意いただいたケーキケースの底が目につき始めた頃合いを見計らって藤井さんより「皆さんは世界の終わりが来たとき何を召し上がりたいですか?」との質問が出されます。
自己紹介かたがた順を追って語られた最後の晩餐の数々にじっと聞き入り、「実は美味しさとは味わった時に感じた楽しさの記憶によって決められるのでは?」と、まとめられました。
確かに今日の豊かに香る珈琲の味わいは、巧みともいえる藤井さんの話の面白さによるところ、、、いえいえ、やはり奥様とふたりの、おもてなしの心が注がれていたからだと思いますよ。(取材/R.H)

カフェ・ジリオのプロフィール


札幌市中央区宮ノ森二条七丁目3-26 
TEL.011-616-2606
https://www.cafe-giglio.com/
ホームメイドのケーキと自家焙煎の
モカ・タンザニアブレンドが
お楽しみいただけます。

里見からのご挨拶
「コーヒーのおいしいいれ方、ではなくおいしいコーヒーを誰かに振る舞いたくなること。自分がいれるのだから、おいしさの理由を知っていなくてはならない。うんちくとして、おいしさが語られるのではなく、いれるのが面白いから、おいしいと知る。
そしてコーヒーのおいしさは苦さの中に隠れている。だから甘いものをパートナーにして、おいしさを引っぱりあげてあげるといい。この幸せな時間を誰と共有したいのかという問いが食を深く思うという意味ではないか。」……藤井さんのシナリオです。
今回はコーヒーと甘いお菓子と皆様の「最後の晩餐」のお話で自分の人生を少しふり返ったり、素敵なひとときになりました。ありがとうございました。

また、渡辺さんからは「朝のはじまり」の物語、「日の出コーヒー、月曜日のコーヒー、夏はカフェヴィレッジ、アベックコーヒー900円/2人で、谷川俊太郎さんの詩集もおいてほしいかな、隠れ家コーヒー1,000円/1杯」のアイデア・メモが届きました。

 

◎弊社では今後も欧米文化にふれるサロンの開催を予定しております。興味・関心をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。